今回のあぁ〜ナットク!!は、データ復旧トップシェアである、デジタルデータソリューション株式会社の熊谷社長にインタビューを行いました。
面白く、為になるお話満載です。これは必見!
本日はお急がしいところありがとうございます。
では、ちょっと自己紹介させていただいてもいいですか?
皆さんこんにちは。
私の名前は

あ〜あ〜

あ〜あぁ〜しらき!
・・・・

あるわけないでしょ!
社長にはお忙しい中、お時間を割いていただいてますので、さっそくインタビューにまいりましょう。
ギャグ合戦に割いている時間はございません!
デジタルデータソリューションの熊谷です。よろしくお願いします。
■DDSの強みとは!?
結構、いろんな案件が来ますよ。
しらきさんの同業(芸能・メディア関係)の人も結構きますし。
えー、同業の方も来るんですか?(;゚Д゚)
それって浮気調査とかですか?ゴシップ大好きなんで。
いや、浮気じゃなくて、結構普通のデータ案件のご依頼がきます。
メディア関係の案件は、すごいですよ。
ドラマの撮影一本飛ばしたとか、映画で撮ったデータを飛ばしたとか。
それはもう制作会社の人、真っ青ですよ。ここで復旧出来なかったら、飛ばされますみたいな。
お問い合わせは1日に120~130件くらいきますから、多いですね。
先ほどのフォレンジック事業部と合わせるともっと増えますね。
(手元のスマホを見つつ)
今(お昼過ぎの時刻)で、70件来てます。
社内の状況がリアルタイムで確認できるシステムを持っています。
これも弊社の強みの一つかもしれません。
今、新規が何件来てて、何がいくらくらい売れているのかといった情報がすぐにわかるんです。
スマホでですか?
リアルタイムで?ほえ〜(; ・`д・´)
わざわざオフィスに確認しに行かなくても、大丈夫なんです。
さすがITの会社って感じですね。
オフィスに戻って、パソコンとか確認しなくていいんですね。
後は、仕事内容や議事録が全員見ることができます。
そこにコメントとかも書き込めるんですよ。
「意味が分かんないんだけど」とか、よく書き込みます(笑)
でも合理的ですね。
チェックから意思決定も早そうです。
この社内システムに、ワークフローから決済システムから、全部入ってるのでスマホで見られるんです。
ですので、極端な話、会社に来なくても大丈夫なんですよ。
じゃあ、外出先からでも、社内の仕事内容がわかるんですね。
だから、休みはないですよ。
常に仕事出来る環境なので。
ネガティブに捉える人も一定数居ると思うのですが、ITの効率化は絶対求めたかったんです。
その結果として、多くのお問い合わせに対応できるようになったということですかね。
DDSさんの強みが少し分かった気がします。
■データ復旧はアングラの世界!?

ところで、データ復旧って難しそうで・・・。お高かったりするんですか・・・?
データ復旧まわりに限って話させていただくと、データ復旧って結構アングラの業界って周りから言われていまして。
要は価格が標準化されていないんですよ。価格の相場がいくらなのか分からない。
そして作業にどの程度期間がかかるのか分からない。
ハードディスク・メモリなんていうのは、超専門家じゃないとわからないので、素人では理解できない。
だから、騙されている感が満載の業界なんですよ。
そうそう、そうですよね。
全く検討がつかないから、いくらって言われたら、そういうもんなのかと思っちゃいますもんね。
私みたいな素人は、とくに!
このデータ復旧の業界は、病院の業界と似てて、基本的にはマイナスをゼロにする業界なんですよ。
失ったものを、通常の生活に戻すイメージ。
通信キャリアなどは、ITを使ってゼロをプラスにする。スマホがあると生活が便利になるじゃないですか。
それに対し僕たちの仕事って、お客様が困ってマイナスになったものに関して、通常の生活に戻すための、プラマイゼロに持っていく仕事なんですよ。
病気も一緒で、普通にピンピンしていれば病院に行く必要はないじゃないですか。
実は、社内で行っている業務もそっくりでして、イメージで言うと肝臓移植とか心臓移植とか脳外科の手術とか、超難しい手術をやるのがデータ復旧という仕事なんですよ。
何が言いたいかと言うと、データ復旧って、1回失敗したら2回目ができないんですよ。
一発勝負なんです。
例えば、Aという病院で心臓移植やりました。A病院では心臓移植失敗しました。
「じゃあ、Bの病院に行きます。」とはならないじゃないですか。死んでるじゃないですか、失敗するっていうことは。
死んだ人をBの病院に連れていっても、2回目の手術はできないじゃないですか。
データ復旧も一緒で、他所の会社で失敗した後にうちの会社に持って来られても、もう治らないんですよ。基本的には。
(唖然)
知らなかったです。何回もいけると思っていた…
他社様では、「ウチ3万円でやりますよ」という企業も、当然ながらあるんですね。
でも3万円でできる訳がないんですよ、技術的に!!
うちは、平均23万円なんですが、3万円でやると言われたら、単純に3万と23万を比べ、3万円の方に行きますよね。
なぜかと言うと、技術の差がわからないから。

例えば、ある日肺がんになって「手術が必要です」という事になったとします。一流の大きな病院では500万円かかります。でも、町医者で「3万円でやるよ。」と言われても3万円の方には行かないですよね?
それはなんとなく、がんの知識があったり、手術するにはそれ相応の金額のイメージがあったりするからなんですよね。
結局、データ復旧をよく理解せず3万円の方を選んだ結果、二度と復旧できなくなったというケースもあります。
その逆に、DDSに23万円で申し込んで、きれいに復旧したお客様がその後、他の会社で「3万円で出来る」と言われ「23万円はボッタクリだ」などと言われたりする事もあります。
えー、何ですかそれ!
そういうパターンあるんですね。
あるんですよ。「だから返金してくれ」とか。
いやいやいやいやいや、高くないんですよ!
業界平均でも、23万円は高くないんですよ。うちは大体平均ぐらいでやっているので。
(まあでも業界平均といっても、シェアが高いからほとんどうちの価格なんですけれど)
他の会社と比べても、決して高くない。
それは歯がゆい話ですね。
そんな会社があるんですねー。
ただ、こういった会社がいっぱいあるんですよ。
以前、僕らがネットで調べたら、百何十社ってありました。全体で123社ぐらい。
今はもっと増えていると思うんですが、一説に500社以上あるというのも聞いたことがあります。
一人二人でやってる会社とか。個人で勝手にやってるとか。
詳しくない業界の検索で、そんなに何百社も出てきたら、どこがちゃんとした会社かなんて見分けがつかないですよね。
そんな状況に陥ったら、「とりあえず安いところにしとくか」という具合に、金額での判断になっちゃいそうです。
そうなんですよ。
そこがダメで、自分の親が肺がんになった際に、安さだけを基準にして探さないじゃないですか。
それがアングラだって言われている所以で、難しい所なんです。
メモリとかハードディスクって、人間の知の結晶って言うか、ありとあらゆる天才的な人達が作ったものなので、復旧するのは相当難しいんですよ。
そうですよね。いやー、すごく分かりやすいです、その説明は(≧◇≦)
機械というよりは、もはや生き物みたいなイメージなんですね。
そうですそうです。
失敗したものは復旧できなくはないんですけど、確率はすごく低くなってしまいます。
「一発目で失敗しちゃうと取り返しがつかないよ」っていうのは、皆知らないですもんね。
当然私達も今知った訳ですから。
「最初が肝心だから、ちゃんと信頼できるところに持ってきなさい」と声を大にして言いたいですよね。

データ復旧の業界についてどんどん詳しくなってきました。興味深いお話はまだまだ尽きません。
後編へと続きます!