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 2019.01.27データ復旧についてDDSの中の人に色々聞いてみた!(前編)【あぁ〜ナットク!!】

今回のあぁ〜ナットク!!は、前回潜入取材させていただいたデジタルデータソリューション株式会社の内部の方にお話を伺います。
見学会で学んだ事を踏まえ、実際に現場で働く社員様にインタビューしました。
しらきさんの自己紹介からどうぞ!

 

   
皆様、本日はお急がしいところありがとうございます。
さっそく自己紹介させていただきますね。
私の名前は…

あ〜あ〜あ〜あぁ〜

しらき!

・・・・

   
 みなさん、いい人(泣)
え〜、盛り上がったところで…自己紹介お願いします!
  
私はフォレンジック事業部の日置啓介と申します。

  
経営管理部PR・IRグループ森恵子です。広報担当しています。

  
経営管理部PR・IRグループ阿曽佳織です。同じく広報を担当しております。

   
 よろしくお願いいたします。

■フォレンジックって何?

   
 日置さん所属の、ふぉ、ふぉれンジック?事業部・・・?(?_?)
って何ですかね?

  
「フォレンジック」は、直訳すると鑑識っていう意味なんですよ。現場で証拠を抑えたりするというような。
簡単に言うと、スマートフォンやパソコンに残された証拠を調査・解析する作業全般のことですね。
   
 難しい言葉ですね〜。勉強になります。
調査・解析とかって、あまり馴染みがないのでアレなんですが、
どんな事したりするんですかね?
  
例えば、国会で少し前に話題になっていた、文書改ざん問題みたいな事がありました。
あのような文書改ざんが起きた時に、その怪しいパソコンを回収して改ざんされた証拠を調べたりします。
ニュースになった案件を当社でやったわけではないんですが、例えばそういうシーンで使われます。
   
 改ざんとかの証拠を調べられるんだ。すごいですね(;゚Д゚)
  
あと身近なところで言うとですね、浮気調査とか家出調査などを扱ったりもします。
   
 あ、それはわかりやすい(というか興味がある)お話ですね!
家出した人を探すために何か調べるみたいな?
  
そうです。
家出した人が自宅にパソコンとかスマホを置いて出て行った場合、
例えば直前に何を検索していたのかを調べることで、行き先のヒントになるようなことを探り当てるようなイメージです。
   
 えー、すごい(; ・`д・´)
それは個人の方から依頼があるんですか?それとも警察から?
  
個人か、探偵事務所の方ですかね。
   
 へー、探偵さんから!
  
探偵さんも、とっかかりはパソコンやスマホを調べるっていうケースが増えているみたいですね。
   
 それじゃあ、探偵事務所に行くより、
直でDDSさんに依頼した方が安くあがりますね!(p_-)ニヤリ
   
 さすが主婦!少しでも安くしようとして。。
  
その他のケースとしては、
社内不正横領情報漏洩の調査として、企業の社長さんからご依頼いただくケースなどがあります。

   
 へー。そんな事もパソコン調べればわかるんですか!?
  
そうですね。
夜中の会社に忍び込んで、その人のパソコンのデータをコピーさせて頂いて、それを調査するということも行ったりしました。
もちろん!会社の依頼の上ですよ。笑
   
 えー、どきどきしますね(;・`д・´)
   
 メタルギアみたい!スパイさながらですね。
  
私達の業務内容を、お客様に分かりやすく説明する時はですね、「デジタル探偵」のような感じで意訳したりしています。証拠を探すので。
   
 おお。デジタル探偵。いい響き。
ちょっと刺激求めている方は、この仕事にすごいやりがいを感じそうですね(*‘∀‘)(笑)
  
そうですね。
あと、正義感や使命感がある方は、向いているかもしれませんね。
困っているお客様をサポートしますので。

   
責任感がある人じゃないと出来ませんね。
   
 ベラベラ喋る人は絶対ダメですね。
こんなことやったんだよとか、居酒屋とか言いふらしちゃったりして(笑)
  
そうですね(笑)
本当ダメです。まだ、世に出ていない事件とかの調査もあったりするので。
   
 守秘義務は絶対ですね。
   
 じゃあ、あたしダメだ。(笑)絶対言うわ。
   
即刻クビですね!
  
あとは、警察の方からのご依頼というパターンもあります。
   
 以前のセミナーにて、警察への協力で感謝状が送られたと伺いました。
  
今申し上げたフォレンジックの技術を活用して、亡くなった方が残したスマートフォンやパソコンなどのデジタル遺品を解析して、思い出のデータですとか、様々な履歴・金融資産の情報などを取り出すというサービスも行っています。
   
 良く分かりました!「フォレンジック」、メモしとこう(..)φメモメモ

   
 単に「フォレンジック」とだけしか書いていませんが、後でわかるんですか?
あれ何だったっけ?ってなりませんか?

   
 フォレンジック?
あれ、なんだったっけ(?_?)
   
 もう記憶がない。
ちょっと、データが飛んじゃうんですね。(笑)
   
 すいません、日置さん、解析してもらえますか?
何か壊れているような気がします。
  
   
あら〜。じゃあ、棚で待機ですね。
   
 えーっ!!
じゃあ、壊れたままでいいです!!(笑)

■デジタル遺品に関する相談について

   
 では、デジタル遺品に関連する案件の具体例などをお伺いしたいのですが。
   
 デジタル遺品関係では、どのような相談が多いんですか?
  
当社はどちらかと言うとご高齢の方というよりは、若くして亡くなられた方が使っていたスマートフォンに関する事例が多いです。
   
 若い人のスマホが多いんですね。
という事は、依頼してくる人って…
  
亡くなった方の親御さんが持っていらっしゃるというパターンですね。
具体的な内容としては、その「故人様のご友人たちに対し、亡くなったという旨を連絡したい」ということです。
   
 あぁ、そうか。
  
「お通夜に呼ぶために、スマホの中の連絡先を知りたい」というご依頼であったり、「息子さん娘さんの撮りためていた思い出の写真や動画を取り出したい」といったご依頼ですね。
   
そうか。今の時代は連絡先も写真も、本人しか管理してないですもんね。
  
あとは、SNSでFacebookやTwitterなどを使っていたので「情報を消したい、退会したい」というような、ご依頼も多いですね。
そのために、「ログイン情報をスマホから調べて欲しい」というお話になります。
   
 え!
ログインの情報とかも全部わかるんですか?


  
そうですね。
大体の方は、ID・パスワードの情報をスマホの中に残されていますので、それを探し出してあげることでログインして退会手続きを行うという作業はできるようになります。
   
 そうなんですか。すごい。
  
あと多いのは金融資産関連で、先ほど話にあったビットコインなどの仮想通貨であったり、ネット証券とかネットバンクに関するご相談です。今はそのような金融資産関係って、スマホとかパソコンで管理されている方が多いと思います。
   
そうですよね。
  
例えば、実家で家族と一緒に暮らしていれば、ハガキが届いたりすることによって、どこと契約しているのか分かると思うんですけれど、別に暮らしていると、そもそもどこの銀行を使っていたのかとか、どこの証券会社を使っていたのかすら、一切わからないという方が多いんです。
その際、メールを調べてネットバンクとか証券会社から来ているメールを確認したら、どこを使っているかどうか分かるじゃないですか。そういった情報を出してあげて、契約先にお問い合わせいただければ、亡くなった後でもお手続きができますよっていうお話をします。

   
 それは助かりますね〜(しみじみ)
あれ?
でも、亡くなってお葬式に呼びたいってなっても、時間の制限があるわけじゃないですか?
1日2日とかそのぐらいしか猶予はないですよね?
  
そうですね。明日までに連絡先を出して欲しいといった、お通夜・お葬式に呼びたいという形でのご依頼は緊急を要しますね。
   
 可能なんですか?
  
対応してます。
   
 スゴイ!!
   
 ちなみに、最短でどのくらいですか?
緊急で対応したみたいな事例ってありますか?
  
本当に、早ければ1時間とか2時間で対応したことはあります。
ご来店でお持ち込みいただいて、その場で待って頂き、1〜2時間で出してお返したっていうような事例もあります。
   
 1、2時間で!
うわー、それはすごいですね(;゚Д゚)
  
それは一番いいケースですね。
環境によって条件は様々ですので、必ずその時間でお返しできるという訳ではないですよ。
   
やっぱりそんなに違いがあるんですね。
携帯の環境や使っている機種によって難易度が変わるんですかね。
   
 古い機種だったらすぐ出せるとか?
  
傾向はありますね。
やっぱり古い端末はセキュリティが甘かったりするので、ロックを解除しやすいということは考えられます。
   
 昔の機種は、大したロックがないですもんね?
めちゃくちゃ楽なケースは無いですか?電源の入れ方が分からなかっただけとか。
  
それは…
   
 あっ、でも、そしたらここにもってこないか?(笑)
   
 それはドコモショップとかの仕事でしょう。
   
 あ、そうか。(*_*)

しらきさん、たまに奇天烈な発言をしますが、だんだんインタビューの腕が上がってきているようですね。
次回はデジタル遺品への対応について、もう少し深くお話を伺います。

後編へ続く)

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