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 2019.01.08銀座にあるデータ復旧サービスの会社に潜入してみた!(後編)【あぁ〜ナットク!!】

前回に引き続き「デジタル遺品セミナー&データ復旧見学会」のレポートをお届けします。
データ復旧の現場を見学した後は、デジタル遺品セミナーで最新事情をお勉強します!

■後半はセミナー!!

   
 後半のセミナーパートは以下の三名によるデジタル遺品関連の最新事情を勉強するコーナーとなっていました。
こちらのお三方より、多角的に業界動向や最新事情についてお話をしていただきました。

   
 あ!古田さんと伊勢田さんだ。
   
 以前インタビューさせていただいた古田さんや伊勢田さんもいらっしゃいますね。
セミナーパートでは、本コーナーの以前の内容と重複する部分は割愛して、ダイジェスト形式にてお送りさせていただきます!

以前の古田さん、伊勢田さんのインタビュー記事をチェックしていない方はこちらから確認できます!

デジタル遺品研究会ルクシーの古田さんに突撃インタビュー!(その1)

「終活弁護士」伊勢田さんに体当たりインタビュー!(その1)

■古田さんパート

●2004年から2016年までの総務省の通信利用動向調査によると、50代以上のインターネットの利用率は確実に増加している

●日経生活モニターの調査によると、最近はデジタル遺品への関心が目立って高まっている

●世界的な情勢として、企業による個人情報の取扱は慎重になってきている

●キャッシュレス化の加速に伴い、スマホの財布としての価値がどんどん上がってくる

●デジタル遺品を取り巻く環境が急激に変化していくが、制度や取り決めが追いついていない部分も多々あるので、問題が深刻化していく可能性がある

Q. スマホとかパソコンに対する依存度っていうのがどんどん上がり続ける?
A.  個人の意志とは関係なく、世の中の流れがそうなっていくと思われる

Q. スマホの価値がどんどん上がるなら、スマホメーカーや通信キャリアが、遺品に関してもフォローをしなければならないという事にならないか?
A. 現時点ではメーカーやキャリアは、端末の中身に関してはノータッチ。初期化に関してはフォローしてくれるが、中身を取り出すという作業に関しては、一切関わらない。パソコン業界も同じスタンスだったので、しばらくは変化がないと思われる

   
 スマホを取り囲む急激な技術革新に、国や公共のフォローが追いついていないとう印象でした。
しばらくの間は民間(自分の事は自分)で、色んな問題に対処しなければならないようです。
   
 なるほど、だからこういう情報をちゃんと知っておかないと、他力本願ではダメですよって事かしら。
ちょっと世知辛いけど、ちゃんと知れてよかったわ。
   
 スマホの利便性はどんどん上がってますからね。
価値あるものとして、もしもの時に備えておきましょう

 

■伊勢田さんパート

   
 デジタル遺品・デジタル終活をとりまく環境を、法律面から解説していただき、
軽快なテンポで飽きることなく勉強できました。
実は、伊勢田さん主催のセミナーに潜入取材することが決定し、
より詳しくお話を伺う事になりましたので、今回は割愛させていただきます。
   
 皆さんそうですけど、伊勢田さんもお話が面白いから、いつも笑いながら聞いちゃうわ〜
例の「あの」呼びかけもあったしね。

   
 オチのある話も豊富ですしね。
   
インタビューをお楽しみに〜

 

■DDSパート

   
 説明していただいたのは、見学会でもお世話になった
DDH事業部 事業部長の西原世栄さんです。
   
 サービス紹介から具体的な実例紹介まで、DDSさんの事業を詳しくご説明いただきました。
以下、内容の要点と関連する質疑応答をまとめました。
これをチェックして最新事情を一緒に学びましょう!
   
 おk!
私もおさらいします!

●DDSの事業内容(データ復旧だけではなく、5つのサービスがある)

   
 さっきのデータ復旧の仕事だけじゃないって事ね。
   
 デジタルデータに関わるトラブル全般に対してフォローしているようですね。
復旧以外にも、データ解析や、保証、バックアップ、ハッキングまでやっているところが興味深いですね。
   
 ハッキングって、悪いことじゃないの!?(-_-;)
   
 それについては後で説明があります。

 

●データ復旧事業は11年連続売上シェア日本トップクラス
(さらに2位の会社とは4倍の開きがある!)

●データ復旧平均単価は約23万円
 

   
 データ復旧事業は業界ダントツですね。
   
 23万円!?すごくない?
   
 でも、仕事で使うデータならば「安い」と思うケースは沢山あると思いますよ。
顧客や取引先などを巻き込む状況ならなおさら。
   
 ああ、確かに。
仕事なら信用とか賠償とかあったりしそうだもんね。
お金で解決できるならありがたいって思うわね。

 

●データ復旧の例について
法人の場合:
病院のカルテなど、一棟まるまるの共有サーバが飛んでしまった。そのカルテデータがないと手術ができないという状況の依頼があった。
個人の場合:
子供の成長記録データの復旧依頼がとても多い。

Q. 個人法人の割合はどれくらいですか?
A. 個人7割、法人3割ほどだが、売上の比率は法人の方が少し伸びると思われる。会社のデータを個人名でご予約されるという事もある。

   
 病院のケースはすごいわね。
   
 間接的に人命救助したようなものですね。
今の時代に必要な仕事ですね。素晴らしいと思いました。
会社のデータを個人で依頼する人、居るでしょうねー。
上司にバレたくないからこっそり持ってくるとか。
   
 わかる!
私がその立場だったら、こっそり持っていくと思う!(*_*)

●浮気調査の目的で依頼される場合もある。証拠を探し出すというよりも、パスワード解析での依頼が多い。その他、ストーカーや家出の調査目的での依頼もあったりする。

Q. パスワードを解析だけだといくらぐらいなんですか
A. 機種やOS、バージョンによってピンキリなので一概には何とも言えない

Q. 浮気調査などでは、どういったデータを調べて貰えるんですか?
A. 行動履歴やGPS情報など、依頼者の希望によって様々だが、現状はパスワード解析依頼が多い

●警察からの依頼に携わり、感謝状をいただいた。

●企業のシステムにセキュリティホールがないかをチェックするために攻撃的ハッキング確認(ホワイトハッキング)を行うサービスも新規事業で立ち上がっている。船舶や自動車、ドローンなどが対象となってくると思われる。

   
 先ほどのハッキング事業は、ホワイトハッキングというチェックの一環だったんですね。
これからの社会は「色んなモノがインターネットに繋がる」事が当たり前になるIoT(Internet of Things)という時代になりますので、事故が起きないように事前のチェックがとても大切で、この取組みが意義ある事になってくると思います。
   
 ちょっと私には難しいけど、悪いことしてる訳ぢゃあない。って事は理解しました!(^O^)/

 

【デジタル遺品関連の成功事例】

   
 ここからは「デジタル遺品」に関連したお話です。

 

●デジタル遺品サービスがスタート後1年2ヶ月で387件のご依頼があった。

   
 1ヶ月あたり27件くらいって事ね。困っている人多いんだね。
   
 DDSさんの事業規模と比べてどうかというお話は置いときまして、
デジタル遺品関連の潜在的な需要はまだまだありそうですね。

 

●端末の種類としては、圧倒的にスマホが多いが、ガラケーもたまにある

Q. ガラケーとスマホってどちらの方が復旧が難しい?
A. ガラケーは場合によっては筐体ごと復旧しなければならないので、パーツが売られていないくらい古いものだと難しい

●裁判で使用する可能性がある、遺言の動画をスマホで撮影していたデータを取り出したい

●亡くなった親族が仮想通貨取引をやっていたのでスマホのロックを解除したい
(遺品とは関係なく、仮想通貨の相談件数は増加している)

●葬儀の案内をするために、連絡先や思い出の写真を取り出したい
(トラブル関連の依頼も多いが、思い出を復旧したいという旨の相談も多い)

●経営者であった父のスマホに仕事のデータが多数入っている。業務に支障が出ているので早急に確認したい

●浮気の真相を知りたい
(遺品とは関係なく、浮気の相談件数は月間100件以上ある!)

●家族が自殺をしてしまい、職場でのパワハラなどの証拠集めの一環としてロック解除が必要

●会社内にて、役員が情報を持ち出した。トラブルに関連する履歴を確かめたい

●亡くなった方の仲間でカンパしてデータを取り出し、ご両親に渡したい

●家族が緊急手術の末亡くなった。何か兆候がなかったか明らかにするため、スマホから手がかりが欲しい

   
 こうしてみると、大切なデータって、スマホに全部入っているのね〜(しみじみ)
   
 もはや、財布よりスマホを無くす方が困るって人が多いのかもしれないですね。

 

●スマホの機種やOSが新しくなるとセキュリティが厳しくなるので、復旧が難しくなってくる

Q. スマホを下取りに出す際に、リセットして出したが、本当に安全?初期化したら次の持ち主に見られる危険性はある?
A. iPhoneは比較的安全。なので初期化されたiPhoneの復旧は難しい

●最近のスマホには自動でアップデートする機能があるので、気づかないうちにアップデートしないように遺族は気をつけた方がいい。

Q. 遺族は故人のスマホをオフラインにしておいた方がいい?
A. 無理して触らず、機内モードなどにしておいて、業者に任せた方がいいと思われる

●故人の年齢は [10〜40代]:[50代以上]=7割以上:3割未満
※若年層の方が多い

   
 あー。若い世代の方が多いんだ。
   
 これは伊勢田さんがおっしゃっていた、「普通の終活」と「デジタル終活」の違いのお話に通じるものがありますね。
やっぱり若いうちから対策しておく事も大切なんですよね。

 

●今後の課題
・年配者に対して「デジタル遺品サービス」の認知度を上げていく必要がある。
資産や遺品を多く持っている50代以上の人達が知らなければならない。

   
 とは言いつつも、年配者のスマホ(もしくはWEBサービス)利用率はどんどん上がってますので、
認知向上には努めていくという事ですね。
   
 ごもっとも!
私も親や親戚にちゃんと伝えますよ。

   
 今回のイベントは以上です。体験してみていかがでしたか?
   
 古田さん、伊勢田さんにもまた会えたし、楽しかったです。
銀座にこんな会社があるなんて、世の中知らない事だらけね〜
   
 皆さん質問にも丁寧に答えていただき、とても有意義な時間でした。
   
 あ!
それと!この会社の、美女・イケメン率の高い事よ!
何かテンション上がって、記念に写真を撮って貰いましたから!
ほら、みんなアイドルというか、少女漫画に出てきそうな4姉妹でしょ?

   
 少女漫画…
あの〜すいません、一人だけ、作者が違うようです。
ピンクの人だけ、やなせたかし先生のキャラみたいになってます。。
   
 だれがアンパンマンだよ!
新しい顔に取り替えたろかっ!!\(^o^)/

さらに色んなお話を伺うため、次回はDDSの内部の方にインタビューする事になりました。
次の更新をお楽しみに!

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