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 2018.09.02デジタル遺品研究会ルクシーの古田さんに突撃インタビュー!(その2)【あぁ〜ナットク!!】

前回(https://secbo.jp/shiraki002_01/)に引き続き ルクシー理事古田さんにインタビューをしております。
   
 この前のフューネラルビジネスフェアの公演で、クイズやられたじゃないですか
  
ええ。5問出しましたね。

【デジタル遺品の誤解トップ5】

   
【デジタル遺品の誤解トップ5】というテーマでした。
まず、第一問が「スマホやパソコンを処分すればOK?」というものでしたが…
この答えが…

   
なんだっけ…?
   
おいっ!!
  
「誤り」でしたね
   
ですよね〜
   
 をいっ!!

   
でも、その答えですけど、普通に主婦の、というか素人の考えだと
なんかもうその機械自体壊しちゃえば大丈夫!!な気がするんですけど。(笑)
面倒くさいから。 

(一同爆笑)

  
うんうん。
臭い物にフタをしたらもう臭くないぞって考えがちなのですが、実はさっき言ってたお家の外、つまりインターネットにも資産がある場合があると。
   
ああ、そうか。
  
フタをしたつもりが「何かにおうぞ?」ってなったら、外にもその人の資産がありましたと。
だからそれをどうにかしないといけなかったりする訳ですね。
   
「漏れてる」って言い方は変かもしれないですが、さっきのインターネットの話で考えると、家の外に出ちゃってるから、その家(本体)を壊したところでダメですと。

  
そうですね。壊しただけでは根本的な解決にはならない事があるんですね。
先ほどは例を端折りましたけど…
実はそのお家の中に関して、最近のスマートフォンとかパソコンって、壊れたり紛失したりした時のために、バックアップというスマホの中と同じデータをインターネット上に置いてるケースが多いんです。何かあれば、そこからデータを引っ張ってくる、
   
 アイクラウド?
  
そうです。iCloudとかに自動でバックアップしていますよっていうのがあったりするんですね。
折角そのお家を壊したくて壊したのに、インターネットに全く同じやつが残ってて、同じ機械があったら元通りに復活できるよ!ってなっている。
   
そうですね言われてみれば…
  
だからせっかく本体壊したのに、全く同じ状況が復活できちゃうかもしれないんですよ。
   
うーん、だから、この答えは「誤り」だと。
  
そうなんです!
   
 それはナットクしました!

で、2問目なんですが、「指紋認証をかければ中身は絶対見られない」

これがバツでしたけれど…

   
 バツというか、「誤り」ですね。
  
はい。

   
でも…
言われてみれば、スマホ見る手段はコレ(指紋認証)だけじゃないですね
  
そうなんですよね。こういう機能を利用している方は、その指紋とか顔とかが、状況によっては反応しないということが分かっていると思うんですよ。機能を利用してない人が「いざとなったら俺には指紋認証があるしー」っていう風におっしゃるんですけど、そうじゃないんですよね。
   
そうですね。
確かにスマホに指紋を登録するときパスワード(パスコード)も一緒に入れさせられましたね。
  
そうしないと、乾燥肌の人って指紋認証があんまり通らないとか、
   
反応しないときありますもんね!(笑)
  
そういう時に本人が困って「じゃあどうするの?」っていった時にこう、パスコードで回避するという方法を作ってやらないと

逆に自分、もちろん人も苦しめちゃったりするんで。

   
確かにそうですね!
顔認証とかもね、顔が腫れてどうしようもない時とかあります(?)もんね、なんかね?(笑)
   
顔が腫れてどうしようもない時…
そんな時あります?
  
なんかこうサングラスしてるとか、外せない状況でログインしようと思ってもできないとか。
   
それは面倒くさいですよね。
で、次の質問が「FXで作った数千万円の借金が遺族に請求されたことはない」

…が、「正」
なんですけど、これ本当ですかぁ!?(疑いの目)

  
コレ、確かに一番誤解が多いんです。

   
 これ一番「ええっ?」って思っちゃって。
  
本当に構造上はありえるんですけど、どうやら今のところはないってことなんですね。
   
 「今のところは」?
  
何でしょう、
例えば、宝くじとかで3億円とか6億円とか当たることはありえるじゃないですか?
でもまぁ大抵あたらないですよね。っていうぐらいの印象なのかと。
FXって、日本円と外貨との相場で、利益が出たり損したりしたりする訳ですけど。
ちょっと詳細は省きますけれども、かなり予想外のことが起きないと大被害のような事は発生しないようなんです
   
 へえ〜

「遺族に請求されたFXの借金」実際に調べてみると…

  
その時に大被害が起きて、しかもその当人が死んでて遺族に請求がいって、それがもう数千万ということっていうのは、もう超ギャンブラーじゃない限りはなかなか発生し得ないと思われます。
現に以前私が調べたところ、日本国内でそういうFXなど運営している会社さん10社に話を聞いたところ、5社は過去5年にそんなことなかったよと。で残り5社は確かにあったけれども、年に1、2件とか、過去5年で3〜5件とか、おそらく業界全体で考えても、年に1、2件発生している程度らしいんです。
   
 へ〜
  
「じゃあ、実際はどれぐらいの額なの?」っていうことを伺うと、大体は数十万円。20万とか30万とからしいです。
   
あ、数十万だけども、払わなきゃいけないと。
  
そうです。で、マックスが120万ちょっと。
   
 ええええ!
  
まあやっぱりイヤですけれども、数千万とかではない
まあ 規模感ですよね。
   
 実際はそんな感じなんですね。
  
何だか世間では、雪だるま式に話が膨らんで
「なんかFXやってたら1億円くらい損するんだって」みたいなことを言う人もいるんですけど…それはまあ、あり得ないかなと。
   
 あ本当ですか。私はもうFXは怖いイメージがあって

  
わかるんですよ。
   
 やったことはなくて、失敗すると自殺するくらい危険みたいな…
  
実際にFXの失敗で自殺したという人もいますからね。昔の制度では予想が外れたときにダメージを受けることが多かったということもあって。

   
あ、変わったんですね。昔のFXと変わったっということですか?
  
そうです。ちょっと専門的な話になると、昔は1万円でFXを買ったら400万円分のお金が動かせたんです。それをレバレッジ400倍って言うんですけど。でもそれがあんまりにも被害がデカかったりして。
   
ギャンブル性が高いですよね。(舌なめずり)
  
でそれがだんだん50倍くらいになって、今は25倍くらいで収まっているので、つまり1万円出したら25万円分のお金は使えます、動かせます。という規模感になっています。
   
 あ、じゃあ…ギャンブル性…低くなりましたね。。(しょんぼり)
  
実は今はFXに興味持ってる人って結構、仮想通貨にも興味持ってる人が多いんです。
   
 あー、絶対そうだと思います
  
実は仮想通貨の方がまずいんですよ。
   
 

   
 どゆことですか?
何とも気になるお話の途中ですが、今回はここまで!
時が経つほどに古田さんのキャラクターと面白い話にどんどん惹き込まれてます!
なぜFXのよりも仮想通貨の方がまずいのでしょうか!?
その答えは次回判明します。お楽しみに!

古田 雄介さんプロフィール
名古屋工業大学卒業後に上京し、建築系現場監督と葬儀社スタッフを経て、2016年8月に一般社団法人デジタル遺品研究会ルクシー(LxxE)を共同設立。デジタル遺品の適正な取り扱い方についての研究と普及活動に携わる。

▼ルクシーの公式サイト
https://www.lxxe.jp
▼Twitter
https://twitter.com/yskfuruta

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