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 2019.04.05第3回 デジタル遺品を考えるシンポジウム出演レポート【活動報告】

■10年後も安心できるデジタル遺品の残し方を考える

去る3月2日、アイティメディア内のセミナールーム(東京都千代田区紀尾井町)にて「第3回 デジタル遺品を考えるシンポジウム」というイベントが開催されました。
そのシンポジウムの講演でDigtusの岡澤代表が登壇し、Secboのサービスについてプレゼンを行いましたので、その時の模様をお届けします。

デジタル遺品を考えるシンポジウムとは?
「10年後も安心できるデジタル遺品の残し方を考える」をテーマに、有識者の講演やフリーディスカッションを通じて「デジタル遺品」や「デジタル終活」についての今後を思索していく会合。今年で3回目を迎える。
主催は一般社団法人デジタル遺品研究会ルクシーと日本デジタル終活協会。

広いセミナールームに満席に近い人たちが集まり、講演に聞き入っていました。
講演は以下のメンバーにて構成されており、各方面からデジタル遺品についての最新事情や問題点などが語られました。

■登壇者(敬称略)
デジタル遺品研究会ルクシー/フリーライター 古田雄介
日本デジタル終活協会/弁護士・公認会計士 伊勢田篤史
デジタルデータソリューション(DDS)株式会社 取締役 上谷宗久
(特別登壇)東京大学 先端科学技術研究センター 助教 瓜生大輔

岡澤代表は最後に登壇し、Secboのサービスや事例について講演を行いました。
(今後、サービス詳細のご紹介ページを準備する予定です)


多くの参加者が、Secboの概要に耳を傾けています。

 
デジタル遺品について具体的な事例を交えてご紹介。


市場規模やアンケートなどの客観的データについて、写真を撮ってメモをする参加者が多かった印象です。皆さんの関心の高さが伺えます。


現状のデジタル遺品が抱える大きな課題としては、以下の2つが挙げられます。
●誰に継承させる?
●どうコントロールする?


これらの課題に対して、Secboは”故人”コントロール可能な情報保管サービスというメッセージを打ち出して、様々な解決法を提案いたします。


サービス概要についてご説明。


Secboの特徴として、「WAP(電子割符)」という、現状世界で最も堅牢と言われるセキュリティ対策ソリューションを用いて運用を行います。


グループ毎に情報を管理できます。
本人や、その配偶者、さらにお子様などのグループを作成して、見せたい情報を選別して共有範囲を決める事が可能です。


パスワード管理サービスプラットフォーム構想など、今後のロードマップをご案内。


他社サービスとの連携について、具体的な運用イメージを使って説明しました。
多くの方の興味をひいたようで、写真を撮られている人が目立ちました。
一人でも多くの方とお仕事ができるように努めます。


認知活動としての終活セミナーの課題をご説明。
一度のセミナーで信頼関係を構築する事は困難です。
Secboを通じて解消できるような取り組みも検討中です。


エンディングノートの添削サービスなども想定。
気軽に記入ができる仕組みも開発中です。


横浜での講演時同様、皆さまの関心の高さが伺えました。
多くの事業者様との連携により、サービスの魅力が加速度的に高まる事をご案内し、皆様にご検討いただきたい旨を申し上げました。
多くの拍手をいただき、登壇は終了です。
ご静聴ありがとうございました。

Digtusでは引き続き、提携企業様を探しております。 ご興味のある企業様は、こちらよりお気軽にお問い合わせ下さい。
https://secbo.jp/contact/

■フリーディスカッション

全講演の終了後、全員参加型のフリーディスカッションが開催されました。


本日講演を行なったメンバーを中心に、様々な意見を交えます。参加者からも多くの発言が出され、活発な議論になりました。


岡澤代表も、デジタル終活ツールの将来を担う存在として、今後の市場動向について見解を申し上げました。
地道に信頼を築いていき、「Secboに任せておけば大丈夫」と言われるような存在を目指します。

フリーディスカッションでは、以下のようなテーマについて議論が行われました。
本記事をご覧になっている皆様はどういうお考えをお持ちでしょうか?

★デジタル遺品を普通の遺品として残すにはどんなケアが必要?

★10年後のデジタル遺品界隈はどうなっていると思う?

★じゃあ、1年後はどうなっていると思う?

これらのテーマについて、印象的だった発言を一部ご紹介します。(全て2019年3月現在の情報です)

・写真や動画など、デジタルとして記録されるデータ容量が加速度的に上がっているので、所有者自身その事を認識し、生前に残したいものを選別する必要がある
・データ保管や認知活動をお寺が担うという方法もあるかもしれない
・日本でも認知度が上がってきたQRコード決済サービスの中には、残高を引き継ぐ事ができないものが存在する(ただし運用実態と利用規約が乖離しているケースも多々ある)
・欧米を中心に個人情報の保護・取り扱いに関する取り決めが常に変化しているので、注視していく必要がある

最後のテーマとして、
★デジタル遺品に対して、いま確実にできることは何か?
という疑問に登壇者が回答されましたので、以下にご紹介します。

伊勢田氏
・金融機関系の優先順位を確認する
・有料サービス(サブスクリプションなど)を整理する
・個人情報を開示しているもの、してないものを分ける
・これらをエンディングノートにまとめる

上谷氏
・仕事で使うデータなど、引き継ぐ必要がある情報はパソコンで管理する(スマホより解析が簡単だから)

瓜生氏
・遺影を一年に一回更新する
・ハッシュタグの「#遺影」などを活用すると、前向きに取り組める

この1年で、「デジタル遺品」をテーマにしたドラマが放映されるなど、世間の関心・注目度は高まりました。
これからも動向を見守っていく必要があるという締めくくりで、シンポジウムは終了しました。

 

非常に有益な情報交換が行われた影響か、シンポジウム終了後も会場に残って意見を交わす来場者もいらっしゃいました。
ダイナミックに変化していく「デジタル遺品」を取り巻く環境。一年後はどのような変化が起こっていますでしょうか。
第4回の開催に向けて期待したいと思います。

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